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夏の思い出
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夏生まれのくせにとにかく暑さに弱くて、人から笑われることが多い。

夏に生まれると暑さに強いとか、夏好きというのは思い込みか、勘違いのどちらかではないかと思うのだが、
世間一般ではなかなか通用しないらしい。
人の倍ぐらいの汗をかき、グロッキー状態になってもまだ「夏生まれなのにねぇ」と言われる始末である。

僕が暑さに弱いのは、それなりの期間を競泳選手として過ごしたからではないかと思っている。
夏場が中心のスポーツをやってるのに、なんで暑さに弱いんだ?という疑問はごもっともだ。でも考えてもらい
たいのは、僕らは夏の間は毎日8時間を水の中で過ごしていたということだ。
睡眠時間と練習時間、それに食事などの生活の時間。その3種類しか僕らの毎日にはなかったのである。
普通の生活をしている人よりも僕らは日本の夏に対する免疫が低くれも仕方ないではないか(たぶん)。

当然のことながら練習は苦しく厳しいモノだったけれど、それでも夏場の水温はほぼ25℃前後である。
いまどきのエコなエアコンの設定温度よりさらに3度低いところで一日の3分の1を過ごしていたのだから、
暑さに強いわけがないのだ(軽い開き直り)。

なんとも非科学的な理由だが、人に言ってみるとそれなりに納得してもらえるので、そういうことにしている。
きっと暑さに弱い体質の説明にはなっているのだろう。
そんなわけで、僕の夏の思い出と言えば、10代のほとんどは練習の苦しい記憶。それ以降は暑さに辟易と
している記憶が中心で、「夏が来れば思い出す~」的な懐かしさとセットになるような淡く儚い記憶はない。
どうも人格的な欠陥も、こういった特殊な成長過程に一因があるのではないかと思っているのだが、こちらの
方はなかなか共感してもらえないようである。


(2007年8月、高尾駅にて。この夏も暑かった。)
by ash1kg | 2009-08-10 02:38 | 写真日記
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影と光、記憶と個人的な記録
by ash1kg
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