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笑ってしまうほどの乱暴さ
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今日から上映が始まった「宇宙(そら)へ」(原題“ROCKETMAN”)というBBC制作のドキュメンタリーを
観に六本木へ。700席近くある館内は、500円均一という封切りのサービス料金のせいもあってか、
8割以上の席が埋まっている。これだけ座席が埋まっている映画館というのも久しぶりだ。

ヒマラヤのベースキャンプだとか南極だとか、世界には行ってみたところがいくつかあるけれど、現実的な
ところではケープカナベラルのケネディ宇宙センターに行って、ロケットを発射台へ運んでいた運搬車を
見てみたい。
アポロ計画で使われたサターン型のロケットというのは13階建てのビルぐらいの高さがある。映画にも
出ていたが、このロケットの運搬車はとてつもないでかさなのだ。しかも運転手がいるわけではなく、
リモコンで動かしているらしい。こんなとんでもないリモコン操作があるのなら見てみたいではないか。

映画は「ライトスタッフ」でも描かれたジョン・グレン(いまは上院議員だ)の時代から、スペースシャトルまで
事故と成功を織り交ぜながらストーリーを描き出していた。
映像の迫力は予想通りだったが、意外なくらいに面白かったのはロケットを開発する過程でのアメリカなら
ではの乱暴さ ―― 打ち上げたロケットをパラシュート付きとはいえ、何の工夫もなくただ海に落とすとか、
テスト飛行のためにシャトルを屋根に括り付けたジャンボ機を飛ばすとか。そもそも13階建てのビルに
人を乗せて、そのまま真上に打ち上げてしまうと言うのも乱暴と言えば乱暴だ ―― と、フィルムに納め
られた当時の人たちが構えているカメラのクラシックさ加減であった。当時の人たちはそんなことを気に
して撮っているわけではなかったと思うけれど。

こうして映像を見てしまうと、記録性に関してはスチルカメラよりもムービーの方が優位性が高い気が
するなあ。説得力があるというかなんというか。
by ash1kg | 2009-08-22 01:28 | 写真日記
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影と光、記憶と個人的な記録
by ash1kg
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