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見せるということ
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昨日の日中、浅草に向かう途中、かなり大胆な寄り道をして、深川の現代美術館に寄った。
エントランスで行われている公共展示をどうしても見たかったのだ。

展示されているのは井上雄彦の筆と墨で描かれた高さ5メートルにもなる巨大な作品。
上野で展示されたものより遙かに大きい。
絵は大きく、激しく、そして静かで、僕は魅入ってしまった。

上野で井上雄彦の展示を見たのは一昨年のこと。
写真と同じようにモノトーンで作り出された平面物なのに、どうしてこうも違うのか。
どうして自分が言いたいことを誰にでも同じように伝えることができているのか。
僕はそれまで考えていた見せるという概念の底の浅さに我ながら呆れ、そして打ちのめされた。

今月、大阪に出かけるつもりでいる。
天保山のサントリーミュージアムで行われている『最後のマンガ展』の大阪版を見るためだ。
上野で見たときより、現代美術館で絵に対峙したときより、一歩でも近づければと思う。
そしてまた「見せる」ということを考えなければならなくなるのだろう。
by ash1kg | 2010-01-10 23:35 | 写真日記
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影と光、記憶と個人的な記録
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