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震災から12日。 とてつもなく長いようでもあり、まだ昨日のことのようでもあり。 大学時代の仲間が一人、津波に流されたらしいと連絡を受け、募金や節電ぐらいしかできない自分が 情けなくもあり、余震に怯えつつイライラしたりして毎日を過ごしている。 ツイッターでロケットストーブのことを知ったのは昨日のことだ。 アウトドア好きで、焚き火が趣味の一つで、祖父母の使っていた土間のかまども知っている僕は燃料不足で 手をこまねいている避難所の現状がもどかしくてならなかった。 灯油やプロパンガスがなくても火は使える。崩れたコンクリートブロックやU字溝、花壇に使われているレンガ、 哀しくも被災して瓦礫になってしまった廃材、マンホールの蓋、倒れたフェンス、どれを使っても当座の不便を 乗り切るための火は使えるのに、と思いながら、寒さに震える避難所の映像を見ていた。 このロケットストーブは少量の燃料で効率よく火を作る仕組みだ。 焼き物を焼く登り窯と同じ原理である。かまども同じ原理で調理できるようにしたものだ。 間違いなく被災地にもあるであろう瓦を使って登り窯やかまどと同じ仕組みを作っていることが素晴らしい。 U字溝でも作れるが、瓦なら材料を集めるのに子供達でも集められる。 高温にも強く、火が入れば輻射熱で周囲はドラム缶の焚き火よりもずっと暖かくなる。 お湯も沸かせれば、フライパンがあればパンだって焼ける。 このストーブが物資がいまだ乏しい避難所に並ぶだけで、ずいぶんと環境は変わるはずだ。 知識のない知恵は片手落ちで、知恵のない知識は使い勝手が悪い。 これがこれまで生きてきて気が付いた原則の一つだ。 こういう非常事態では余計に双方が必要だ。何より生き延びるために。 三人寄れば文殊の知恵とも言う。 少しでも避難所の不便さが拭われたらと願わずにはいられない。 生きるための知恵として、幸いにも被害のなかった方も知っておくと良いと思います。 こんな知恵が役立つ日が来ないのが一番ですが。 --------------------- 【ロケットストーブの作り方】 原理の理解のために。もしくはサバイバルなロケットストーブの作り方 http://nature21.exblog.jp/14417211/ (焚き火小屋の備忘録) 特別編 <被災地に届いて。瓦のキッチンストーブの作り方> http://tharuno2.exblog.jp/12295855/ (山の子) ※画像は「焚き火小屋の備忘録」nature21-plus様からお借りいたしました
by ash1kg
| 2011-03-24 00:35
| 写真日記
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