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出かけている時に急な雨。 空を見あげると雲があるところだけボタボタと降っている。 通り雨なのはすぐに判ったが、あまりに雨粒が大きくて折りたたみの傘を買う。 内心、この雨の中にも幾ばくかの放射性物質は入っているのだろうと思いつつ。 ふとしたときに津波に流された瓦礫の山からアルバムや位牌、思い出の品を懸命に 探している被災した人々の姿が頭に浮かんでは消える。 写真は記録。そのことは判っていても、「せめて写真だけでも」と泥に汚れた写真を 手にしては、押し流されてしまった平穏な生活を思い返しているのかもしれない。 東京でのうのうと暮らしている僕などには、彼らの喪失感や虚無感などおそらく想像も できないのであろうと思う。 記憶の断片として残った写真の、あまりに脆弱なありがたみ。 あまりに写真は無力だと思っていた。 写真を撮ることぐらいしかできない自分の無力さにも辟易としたことが何度もあった。 米も衣服も水も生活の細々とした品も、僕にできる範囲で送ったけれど、それぐらいしか できないのと、責めるように何度も自問自答していた。 4月の初頭ぐらい頃だったろうか、被災地の写真にボディコピーをつけた復興に向けた ポスターの存在を知った。 被災地の人々の復興に向けた強い意志と、それを支援するかのような力強い言葉に 僕は写真は使い方でこうも人の気持ちを奮い立たせることもあるのだと、頭をハンマーで 殴られるようなショックを受けた。 脆弱だなんてとんでもない。 写真には写真にできることがある。 「復興の狼煙ポスタープロジェクト」http://fukkou-noroshi.jp/ ---------------------------- 今回の写真展はグループ展なのだが、参加者の了承を得て、個々でチャリティを実施する。 具体的にはポストカードや展示作品を販売し、売上を義援金として送ろうというものだ。 自分にできること、写真にできることはもっとあるのかもしれない。 でもまずはできることから。 展示作品の価格はそれぞれですが、ポストカードは共通で1枚100円で販売します。 気に入るものがあるかどうか、会場でぜひご覧ください。 ただ寄付を募るのではなく、写真の対価として戴いたお金を寄付に回させて戴こう。 そんなふうに思っています。 展示作品も即売できるようにプリントを用意するつもりですが、それ以外の写真でも もしご希望があればご用意して、会場でお渡ししようと考えています。 対象となる写真は後日、アップするつもりです。
by ash1kg
| 2011-04-16 23:51
| 写真日記
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