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昨日、撮影したフィルムの現像を済ませる前にいくつか片付けなければならないことがあり、 それをやってるうちに一日が終わってしまった。 残った時間が無い中で、遊んでるわけにも行かないのだが、それもまた現実。 今日はフィルムには触れないと決めて、他に整えるべきことをいくつかこなした。 前にテスト撮影したネガはかなりきれいに仕上がっていた。 これはまだテストの時で、細部までのこだわりが足りず、それがかえって直接撮ったモノとは 微妙に違う「味」のようなものが残っている感じで、面白い。 作風なんて格好良いことは言いたくないけれど、アリかナシかで言えば、これは明らかにアリだ。 自販機の脇に貼られたポスターを撮るのことと、自分のデジタルプリントを撮ることに違いなんて あるはずがないのだ。カメラなんて現実をコピーする手段の一つでしかないんだから。 日中、錯綜と混乱を繰り返すアタマを整理するために外出をした。 普段なら電車で移動する道を歩き(本当に良い天気だった)、カメラを出すこともなく、展示の タイトルのことばかり考えていた。 タイトルを付けるのは苦手だ。 かといって「無題」というのはあり得ない選択なので ―― 1枚1枚の写真はすべて無題なんだ けれど、写真展や本のように集合体になったときにもまだ無題というものは、少なくとも僕の 写真の有り様ではあり得ない ―― 使えそうなフレーズを次から次へと思い浮かべては消していく ことを続けていた。 写真が指し示すものが何であるのか、その延長線上にあるものは何であるのかを繰り返し考えて 共通項がありそうなフレーズと見比べる。まるで「整いました~」という例の芸人が謎かけの 答えを考えるときのようなアタマの使い方である。 喫茶店に入り、アイスコーヒーを飲んでいる途中で、そいつは唐突にやってきた。 僕は開いていたノートにそのフレーズを書き付け、何度も繰り返して見る。 悪くなかった。 写真そのものを言葉にしたわけでもなければ、遠く離れているわけでもない。 万人に判るわけではないが、判る人には想像がつかないほどでもない。 こういう微妙な距離感はイメージするモノを制御する力があることを僕は知っている。 あとは適切にディレクションするような言葉を探すだけだ。 これでまた一つ片付いた。 ------------------------------- アクシデントが一つ。 全部出力し、全部撮影が済んだと思っていたが、とんだ勘違いで1枚足りなかった。 かといって1枚だけ作り、撮ることは手間が掛かりすぎるので、1枚は正統、王道で ネガから焼こうと思っている。 もちろんその1枚が変わるからといって、印象が変わってしまうわけではない。 その程度で変わるようなものは、僕は作ってない(と自分では思ってます・笑)。 ------------------------------- 祭--Enjoy Camera Life 2011.6.7.~6.12. ル・デコ(渋谷)2,3,6F
by ash1kg
| 2011-05-20 00:40
| 写真日記
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