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昨日は疲れ果てて何もせずばったり寝てしまったが、写真展も残り二日。 今日もたくさんの方にポストカードや作品をお買い上げいただきました。 皆さんが選んだポストカードと引き替えに戴いた代金は、日本赤十字を通じて被災地にお届けします。 (義援金の配布にあれこれ面倒なランク分けをして、とろとろやってるのがイライラしますが) ----------------------------- 写真展というのは写真を見てもらう場であるのはもちろんだが、見せ方は千差万別、百者百様だ。 本当は王道もなければ、主流もない。 主流だと思ってるのはたんに既成概念に絡め取られてうっとりしてるだけで、逆の言い方をすれば平凡だと自ら表明しているようなものだ。 平凡が悪いということではないが、僕個人としては退屈だ。 写真がレディメイドの枠をぶち壊すほどぶっ飛んでいれば別だが、写真というのはそれほど甘いものではない。高く強固な柵を巡らし、そこから外へはみ出ることを徹底して邪魔しようとする。 僕は写真の枠に収められるなんてまっぴらごめんなので、誰からも興味を持たれなくても構わないから、新しい試みとしてプリンターから出力したプリントをフィルムで複写して手焼きするという手法をとってみた。 案の定、こちらが説明しなければ気付かない人がほとんどだが、話せば驚いたり、感心したりとそれなりの反応がある。正直いえば別に反応など期待していないのだが(写真は結果論なので、写されているものがすべて)。 今回の写真展ではもはやこれ以上、展示したモノに手を加えることは出来ないので、「遊び」として、空いたスペースを使ってオマケのような遊び展示を作って見た。 奥のスペースにはテイコの小部屋、そして男性用のトイレには僕と同世代で高校生の頃に写真部に入っていた方にはどこか懐かしい(はずの)部室の印象を再現してみた。 テイコ女史の作った小部屋は怪しく、格好良く、写真を踏みつけるようなこともでき ―― これは僕のアイデアだ。写真を過剰に崇拝することが馬鹿馬鹿しく感じる僕には、写真なんてしょせん紙じゃねーかという気分がある ―― 、男性用のトイレは最近写真を始めたような方には珍しい風景だろう。 R18なんて書いてあるが、別にR指定はない。 遊びゴコロの楽しさとか格好良さを、あくまでオマケとして見てもらいたい。 僕は「これだって展示の王道だよな」と思った。格好良い展示のためにマットや額が必ずしも必要ではないと判るだろう。 奥の小部屋と男子トイレ。遊びゴコロは必見だ。 珍しい風景である。 奥の小部屋では写真を踏んで見てもらうようになっている。 僕が作ったプリントを床にばらまいた。 新聞の折り込みチラシを平気で踏めるのに、写真を踏めないなんて、いかに自分が写真の先入観に囚われているか、それを測るリトマス試験紙でもある。 トイレの中は僕が通った高校の写真部でプリントがどう扱われていたか、良くわかる。 写真なんてしょせん紙だ・笑。 そのかわり、たかが紙で僕らは真剣に遊んでいる。 こういう楽しみ方だってあるんだよ。 (できるものならやってみなという気分ももちろんある。だからできる)
by ash1kg
| 2011-06-11 00:00
| 写真日記
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