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ブルースが聞こえるような/石元泰博追悼展 「シカゴ、シカゴ」
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中一日で芝浦のフォトギャラリー・インターナショナルと鎌倉の近代美術館で催されている石元泰博の二つの写真展に行ってきた。
石元さんはこの2月に他界され、鎌倉・近美の展示も追悼展のような意味合いもあるのだろうが、写真家がこの世を去っても写真は残った我々に何ごとかを投げかけ続けるわけで。
まずは「シカゴ、シカゴ」のことを。

「シカゴ、シカゴ」をひとことで言うなら「ブルース」が聞こえてくる雰囲気。
会場内に置かれたPCで見ることができる石元さん作の映像作品の影響もあるかもしれないけれど、入り口の通路に掛けられた写真を見たときから「やっぱりシカゴはブルースだよね」という感じを受けていた。

デルタブルースではなく、シカゴブルース。
モダンで、切羽詰まっていて、悟ったような開き直ったような、他人事のような、ドライでどこか傍観者のような投げやりな感じがする。
それは石元さんがサンフランシスコ生まれの日系人で、太平洋戦争中は再渡米していて日系人収容所にいれられていたという複雑な経歴も影響しているのかもしれない。石元さんの経歴はミシシッピデルタの綿花畑で半ば強制労働させられていた初期のブルースマン達の背景とかぶる。その場にはいても、完全にその場の人とはなり得ないような。
「シカゴ、シカゴ」はそんな距離感を逆手にとって距離を保ったまま冷ややかな目で写しとられたような写真群に見えた。

(石元泰博追悼展「シカゴ、シカゴ」 フォトギャラリー・インターナショナル(芝浦) 6月16日(土)まで)


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(iPhoneで長文を書くのって疲れますねえ・笑)
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by ash1kg | 2012-05-19 11:19 | 写真展感想
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影と光、記憶と個人的な記録
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