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初めてフルマラソンに挑戦したとき、練習の最中にトレーニングコーチをしてくれたトレーナーがしきりに言っていたのが「苦しいときほど顔を上げましょう、前を向きましょう、腕を振りましょう」という言葉だった。 疲れ、苦しくなると下を向きがちになり、肩も腕も動かなくなる。意識して顔を上げて前を向き、腕を振ることでまた身体が動くようになる。それをトレーナーは言っていた。 かつて明治大学ラグビー部には北島監督という生ける伝説がいた。 彼が学生達に教えていたのはとてもシンプルなこと。「ボールの扱いは優しく丁寧に。タックルは低く。ボールを持ったら一歩でも前へ」それだけ。 シンプルなことは多くの場合に哲学的な様相を呈し、ポリシーとか行動規範とか、生き方そのものになることも珍しくない。明大ラグビー部の「前へ」はまさにその典型だ。 箱根駅伝関連の番組を見ていたら、かつて言われたことを思い出して、今年は一年間、「顔を上げ、前を向き、遠くを見つめ、迷ったら一段高いところに上り、一歩でも前に」を心がけていこうと思った。 下でも後ろでもなく。
by ash1kg
| 2013-01-06 23:47
| 写真日記
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