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I'm not ready / 手で作るものの素晴らしさ
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来週火曜日から始まる写真展「f3.5 ローライによる写真5人展」。
今日は1週目の展示の搬入日。
日が暮れかかる頃から21時近くまでかけて搬入と設置をすませてきた。
会社にいた頃は年に何度かある展示会で、反射的にできていたものだが、さすがにこれだけ会社生活から
距離も時間も置いてしまうと、思い出すまでに少々時間が掛かってしまった。

2週目に展示する写真は体調のこともあって、いまだ完成には至っていない。
もう一度ヘロヘロになりつつ焼けば、どうにか終わる予定だけれど、それから先のちょっとした加工が
まだ必要だ。
でも、今日の搬入の際に、まだ何もかかっていない壁に頭の中にあるイメージを投影して様子を想像して
みた限り、かなり迫力のある(裏返せばいささかくどい)壁面になるだろうという確信を得た。
それは収穫だった。

一緒に展示を行うtae-koさんの知人の方が、チョークアートで写真展の看板を作ってくれた。
この看板が日没後に点けられるギャラリーの照明、壁面の雰囲気と相まって、なんとも素晴らしい。
オーダーで作ってもここまでしっくりくるだろうかと思うほどである。
飾ってある写真よりもこのボードの方がずっと絵になるのではと、軽い嫉妬を覚えるほどだ。

たぶんそういうことを感じさせるのは、手作りということにあるのだと思う。
マニュアルのカメラで撮り、手焼きした写真とは明らかに違う素晴らしさ。
それはあるものしか撮りようがない写真と、ただ手に筆を持ちさえすれば、何もないところからでも何かを
創り出すことのできる、そうして作り出されたものだけが持つ熱のようなものなのだろうと思う。
曖昧さという余白があるからこそ醸しだされる温かみとか、人の手によって作られている安心感とか。
お世辞でも何でもないが、このボードが取り付けられた壁面を見たとき、僕はこのところ荒波のように
揺れていた心が少しだけ凪いだ気がした。
なんだか落ち着き所を差がしていたモノが落ち着くべきところにストンと落ち着いたような。
日没近くから閉廊間際にかけておいで戴ける方は、ぜひともこの看板のある風景を見てもらいたいものだと
思う。

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土日には在廊する予定でいます。
その他の日もご連絡戴ければ、都合の付く範囲で在廊するつもりでいます。
ぜひともお越し下さい。


《f3.5》ローライによる写真5人展


水曜更新担当。17日の分、更新済み。

「f3.5 ローライによる写真5人展」
来週火曜日より。
2010年8月31日(火)~9月12日(日) 会場/根津 りんごや
by ash1kg | 2010-08-30 01:36 | 写真日記
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影と光、記憶と個人的な記録
by ash1kg
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