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写真の愉しみ
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瀬戸さんが言っていたんだか、須田一政さんが言っていたんだか、記憶が定かではないが、
「誰もが写真を見せる場所を持っていなければ」みたいなことを言っていたのを覚えている。
自分以外の誰かに見せることはもちろんだけれど、自分の写真を客観視することも同じように
必要なのだと思う。

さりとてどこかにスペースを確保して、常時写真を見せるようなことは現実的ではないし、せめては
常に客観的に見られるようにすべしとばかりに、自分の住まいには恥も外聞もなく自分の写真を
たくさん飾っている。

自己偏愛的な心情も間違いなくあるのだが、誰も来るわけではないし、その点では気が楽だ。
でも、常に自分の写真が見えるところにあるというのは、否応なく自分の拙さを見せつけられる
わけで、ときに苛つき、ときに凹み、ときどき「これも悪くないな」と努めて自己肯定したり。
ブックに収めてときどき見返すよりも、気付くとそこにあるというのはなかなか脅迫的でよろしい。

年の瀬のドタバタをよそにカレンダーを作った。
カレンダーのような定型物とスクエア写真の親和性の高さを発見したり、なにより作る課程が愉しく、
写真選びでうめいたりしつつも、あれやこれやと考えながらの作業はまた別の形で写真と向かい合う
時間なのだった。

A5サイズの小さなモノだけれど、月ごとに12枚、違う写真が目に入るようになった。
カレンダー向きの写真とは思えないものもあり、そのギャップも面白い。
だからといってカレンダー向きの写真を狙ったりしないように気をつけることもまた修練の一つであろう。
by ash1kg | 2010-12-30 11:50 | 写真日記
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影と光、記憶と個人的な記録
by ash1kg
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