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今日は朝から雨の音で目が覚めた。 週末から下がり始めた気温のおかげで、ここ数日、身体はとても楽だ。 僕は暑さに弱い。 正しく言うなら、弱いのは気温ではなく湿度の高さだ。 尋常じゃないくらいの汗を掻き、脱水を恐れて水分を摂り、それがまた汗となって流れ出ることで疲弊のスパイラルに陥るというわけである。 暑さだけならサウナで短編小説を二つ三つ読むくらいはどうにか過ごせるし(もちろんサウナを出た後に水風呂に飛び込むことができるという確約付きでの話だ)、寒さに対する耐性を思えば、程度問題とはいえ暑さにだってそれなりの耐性があるのではないかと思っている。実際のところは気合いと根性だったりするんだけれど。 ともかく熱帯化が着実に進む昨今の東京の夏は僕にとっては天敵中の天敵みたいなもので、8月は高い湿度と気温に晒されて、暑さ負けした犬の如く舌を出して息も絶え絶えになる毎日であった。 あまりに暑さに弱い僕を見て友人たちは「夏生まれなのに、ホント弱いよね」と笑うのだが、夏生まれだろうが赤道直下生まれだろうが、弱いものは弱い。 理由も根拠もないけれど「夏生まれ=暑さに強い」というのはただの錯覚か迷信なのではないかと思うのだけど、その一方で僕の個人的な背景が原因なのではないかとも思っている。 僕が夏の暑さに弱いのは、実は水泳選手だったからなのではないのかと。 初秋のレースに向けて夏場は競泳選手の強化のピーク。 7~9月の合宿中、どれだけ少なくても1日6時間は泳いでいたし、学校が休みになる7月の下旬からは1日8時間半の練習が当たり前で、結果的に一番暑い盛り、僕は日中のほとんどの時間を水の中で過ごしていて、本当の暑さというのを知らないでいたのだ。 これでは暑さに対する耐性がないのも当然だ。 それでもここ数年はずいぶん慣れてきたと感じているが、やはり「夏大好き!」と言うにはほど遠い。ふらふら・へろへろでいる情けなさもあるし、正直、早く秋が来てくれないかなと願っていたりもする。 今日、雨の合間を見て近所のコーヒーショップまで散歩に出かけた。 空気はひんやりとして、半袖で歩いて風邪でもひいたら嫌だなと思うほどだった。 歩いているあちらこちらに蝉の死骸が落ちていて、やはり夏の終わりの始まりなのだなと思ったら、急に辟易としていた太陽の眩しさが懐かしくなった。 この先、まだ残暑らしい日はあるだろうが、それは夏の盛りの眩しさとはどこか違う。祭りの後のようなちょっとした寂しさを含んでいる別のモノなのだ。なんの迷いもなく、ただただ眩しい夏はすでに通り過ぎ去ってしまった。 暑さが苦手と言いながらこんなことを言ってるのだから、人間というのは勝手なものだ。 ともあれ、電力不足と脅され、あちらこちらで節電が叫ばれた夏がもうすぐ終わる。
by ash1kg
| 2011-08-23 02:14
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