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雑学としてライティングを学ぶ
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ずいぶん長いこと写真を撮ったり、プリントを作ったりしてきたわけだが、時間を経たわりにまったく知識がないのがスタジオワークだ。
外光で撮るときにレフ板を使ったりすることはあっても、スタジオでライティングを一から組み立てて撮るなんてことは写真の専門学校や大学の写真学科にでも行かない限り、貧乏高校生との接点はない。
何よりフィルムや印画紙を買うことですら四苦八苦している中でスタジオ用の機材を揃えるなんてことは常に想像の外にあった。
当然の帰結として、撮影は屋外、対象は街中、スタイルはスナップというように方向がどんどんと絞られていった。

ここまで頑迷に同じことをやり続けていると、それが自然のことになってしまって、僕個人の写真の有り様としては目に映るものを片っ端から蒐集していくようなやり方が一番自然であるようになってしまっている。
でもどこかに「基本的なことだけでも良いから、一度しっかり習ってみたいものだ」と想い続けていた。

もちろんこれから先もライティングを施してモデルさんを撮るとか、スタジオで作品作りをするなんてことは考えられないのだけれど ―― そういう意味では僕がライティングを学んだところで、どこまで行っても雑学の範疇を出ないのだが ―― 何事に付けてもがめつい僕としては「知っていて使わない」引き出しとして持っていたいと思っていたのである。

今日の講座ではライティングの基礎の基礎としてポートレート用の2種類の光の作り方を教えてもらった。
会社にいた頃の商品撮影に立ち会う中で汎用的な照明の当て方は見てきていたので、それ自体は「新鮮!」という驚きはなかったけれど、光を回すときに注意すべきところ、やってはいけないこと、位置関係など、仕事の合間には聞けなかったことを教えてもらえて、結構な収穫になった。
もちろん今日の講義の内容と似たことは教本のようなものに載っている。だが目の前で立体的に灯りが組み立てられていくのと、本の写真を見るのとでは大きな違いがあった。

使う機会は限りなくゼロに近いと思うけれど、これから本腰を入れて勉強してみようかと思っている。
単に引き出しを増やすためだが、増えた引き出しは使わずとも、他の部分に必ず生きてくる。
そのことは写真とは全く違ったところで散々経験してきた。
今度も間違いなく同じだろう。

しかし、今日の雨はなかなかすごかった。
by ash1kg | 2011-11-19 23:49 | 写真日記
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影と光、記憶と個人的な記録
by ash1kg
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