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検索ワードで今年を振り返る
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kawamutsuさんが今年の検索ワードをランキングするというのをやってるのを発見。
さっそく真似してみることに。

1位 ロケットストーブ
2位 笹岡恒子
3位 キースリチャーズ 筑紫哲也
4位 森山大道
5位 浪江町警戒区域
6位 ash1kg
7位 punk is attitude
8位 ハービー山口
9位 禍福はあざなえる縄の如し
10位 アンリ・カルティエ=ブレッソン

積算してみるとこんな結果だった。
ロケットストーブ、浪江町、禍福はあざなえる縄の如しと3つが入ったのは、やはり震災が大きく影響した結果だろう。特にロケットストーブについてはちょっとビックリするぐらいの人が検索していたようだ。
情報への中継点とすれば一助になったのかもしれないし、実際に役に立っていたなら嬉しいことだ。
このブログが写真を中心に据えているとは言え、時代に即さないのは個人的には意に反している。
写真だけを見せるのではなく、僕が今日を生きている中で感じたことや考えたことを短くとも書き連ねていくことに僕は意義を見出している。
従って、このようなキーワードで検索されなければならなかったことは哀しいが、2011年という年と乖離せずにいたということが確認できて、とても嬉しくも思う。

笹岡恒子さん、森山さん、ハービーさん、ブレッソンと4人の写真家の名前が挙がったのは、ここのブログの向きからすれば「さもありなん」という感じもするが、僕個人としては「へぇ」という感じだ。
荒木さんや他の写真家の名前が挙がらないのは、僕が書いていないからか、いまは森山さん贔屓の方が多いのか、どっちなんだろうという疑問も湧く。
他人様の写真のことを云々する前に自分で撮って、どんどん見せろって話なのだけれど、僕はそれほど写真に関して強く拘泥していないし、「表現」なるものにとっては便利な道具だと思っているぐらいなので(だからこそものすごく多くのことを知りたいし、使いこなせるようになりたいと思うのだが)、来年はもっと人の写真を見て、自分がどう感じたかを書いていくのも良いのかなと思っている。批判とかヨイショではなく、自分との対比というような感じで。

キース・リチャーズとジョー・ストラマーの言葉が入ったのは興味深い。
二人ともそれほど多くを語らない人だが(ジョーはすでに他界してしまっているし)、それでも印象的なことを言う二人であることは間違いない。
キースと筑紫さんの件はそれこそ検索してもらえばわかるのだけれど、簡単に言うと、ストーンズが来日したときにまだキャスターとして仕事をしていた筑紫哲也がキース・リチャーズにインタビューをし、日本で薬物に手を染めている若者にひと言とか言われて、ひと言「Survive(生き延びろ」と言ったというエピソードのことを指している。実はこの質問、他でも何度かされていて、同じように答えてるんだけれど。

「Punk is attitude」は「パンクは態度だ。スタイルじゃない」というジョー・ストラマーの有名な言葉だ。
この言葉は本当にいろいろなことに当てはまると感じていて、実はものすごく本質を突いている言葉なんだろうといまでも思っている。「Punk」を「写真」に置き換えたらどう感じるだろう。スタイルでやっていないと言い切れる人がどれだけいるか。短くも怖い言葉だ。


禍福はあざなえる縄の如し。
今年の痛みや苦しみが来年は喜びとなって帰ってくる、そんな年にしたいものです。
何より「そんな言葉で検索をした人は一人もいなかった」そうなるように心の底から祈ります。
by ash1kg | 2011-12-27 00:49 | 写真日記
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