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林試の森/ロバート・フランクとの大きな差について
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雪上がりの朝、道路が凍り、人が滑り転ぶ中、陽射しで凍結した道路が緩んだのを見計らって近所の林試の森まで行って来た。
元林業試験場に植えられた木からは、枝に着いたまま溶け、小さな氷塊になった雪が雹のように降っていた。氷塊が落ちるたびに細かい氷の破片が飛び散り、雪で汚れが消えたきれいな陽射しに反射して、まるでダイヤモンドダストを見ているようだった。

僕はその様子を撮るでもなく、煙草を吸いながらぼんやり見ていた。
そもそも写真が云々というよりも、キリッとした空気の中で雪景色を見たいと思ったがゆえの散歩だったのだから、これはこれで気分が良かった。

普通ならば「きれいだから撮る」「珍しいから撮る」のかもしれない。
残念ながら僕はあまりそういうことに興味が持てず ―― 付け加えるなら、いわゆる「決定的瞬間」というものにもあまり興味がない ―― 当たり前の風景や光景を見たままに記録すれば、まずはOK。あとはまとめるときにどんな文脈に乗せるか、そちらの方の感心の方が強い。言うなれば素材だ。
素材だからといってレシピを書き、必要なものを集めるようなこともしないのだけど(冷蔵庫を開けて何が作れるかを考えるような感じだ)。

夜、ライターで編集者のタカザワケンジさんと写真家のTOMOKOさんの対談をUstreamで見た。
ロバート・フランクの「The Americans」がテーマの中心だった。
タカザワさんの話を聞いていると、ロバート・フランクは撮る時と作る時を切り離している、エディターシップの強い人だったらしい(今も現役だけれど)。それがThe Americansには良く出ているのだという。
僕とロバート・フランクなど並べて評しても仕方ないのだけれど、考え方が似ているのは事実だ。
「同じ」というよりも、「写真とはなんぞや?」と考えたときに、ある特定の捉え方をすると、似たようなところに辿り着かざるを得ないのではないか、とふと思った(つまり、写真にはある種の普遍性があるということだ)。

似たような考え方をしていても、できあがるモノが雲泥の差というところがホンモノとエセとの一番の違いなんだろう。そう思う。
by ash1kg | 2012-01-24 23:25 | 記録
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