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写真展『そして僕はいつか』/写真を語れるということ
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写真仲間の女性5人が集って開いた写真展「そして僕はいつか」を観に吉祥寺まで行って来た。
彼女たちはそれぞれの個性と感性で受け持つべき壁面に写真を飾っていたわけだが、やはりそれぞれに興味嗜好の向く方向は違うのだな、と一見して判るほどに彼女たちの写真の間にある差異は大きなモノだった。
同じぐらいの長さのレンズを使い、被写体までの距離感も非常に似た距離で撮る人達だと知っていたので、余計に差異が生まれるのか、はたまた結果は似通うのか、それを観るのが楽しみだったのだけれど、そんな浅薄な予想などすぐに吹き飛ばされるほどに彼女たちの写真には明確な違いがあった。

最近、写真展に行くと作家本人からできるだけ話を聞くようにしている。
作品のことのみならず、バックボーンとか、作る動機になったこととか、周辺的な事柄まで含めて話を聞き、同意する部分があればその話をし、見解に差異があればその差異がどうして生まれるのか、さらに話を聞き、考える。
そうすることで自分にも発見があり、幸運が重なれば作家本人にもなにがしかの発見がある。
いずれにしても自分の言葉で語ってもらえる展示というのは、ただ写真が飾られている以上に奥行きがあるものなのだ。

写真を言葉で説明することに否定的な人たちがいる。
「写真のことは写真で語れ」ということなのだろうが、それも正論だと思う。だがそれはあくまで語るべき何かを持っていることと、語ろうと思えばいつでも語れる前提があってのことだ。
今日は5人のうち3人が在廊し、僕は彼女たちにいろいろと話を聞いた。
彼女たちは自分たちの言葉を持っていたように思う。それだけ展示に至るまでいろいろなことを考えたのだろうなと思う。
だから写真展は大変で、楽しいのだ。

それにしても彼女たちが作った本には頭が下がった。
本は「ブック」などではない。
背が固められ、表紙から始まり、奥付で終わる「本」を作るには展示プランを練ることよりも遙かに集中力と繊細な感覚が必要なのだ。
よくもまああれだけの分量の本をまとめたモノだ。
彼女たちの写真展を見に行く機会があるなら、壁面を観る時間の倍を費やす覚悟で、彼女たちの本を観てもらいたいモノだと思う。本作りをしたことがない人にとっても、自分でも写真展をやってみたいと考えている人にも参考になること大だ。


「そして僕はいつか」 gallery re:tail
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by ash1kg | 2012-02-22 23:55 | 写真日記
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影と光、記憶と個人的な記録
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