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日記 ―― 雨の散歩、写真展3つ。
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朝から雨。
外出するつもりで準備をしていたら、治療中の歯の仮詰めが取れてしまい、急遽歯科医へ。
治療は3分で終了。「大盛りで」とお願いして仮封してもらったので、これで次の治療日までは大丈夫そう。

予定を変更して茅場町の森岡書店で江本典隆さんの写真展「ロマンスカー」を見に行く。
ただただ雨に濡れるロマンスカーの窓を撮った写真。
窓の外はボケていて、それが逆に心地いい感じがする。
観念的と言えば観念的なのだろうけど、報道的なスタンスではないのだし、こういう余白のある ―― 余白に考えたり、受け止めるマージンを作る写真群は好きだ。
彼は写真展を数多く観て、ツイッターでレポートしているが、そういう外部からの集積が下地に生かされているようにも感じた。
雨の日に見るには具合の良い写真だった。

その後、雨の中を散歩しつつ、BLDギャラリーで細江英公さんの「おとこと女+抱擁+ルナ・ロッサ」を見る。
細江さんの展示はこれが第3クール。
「鎌鼬」も「シモン 私風景」も迫力があったけれど、個人的には第3クールの今の展示が好きかな。

最後はニコンサロンで笹岡啓子さんの「Remembrance 3.11」。
気仙沼、大槌町といった津波被害の酷かった被災地と、福島の避難地域の写真。
津波被害の痕の写真群はステレオタイプの写真ではあったけれど、言い方は変だが美しい写真だった。
美しく撮れることはすごいことだと思うのだけれど、その美しさが不気味でもあるし、果たして美しく撮る必要があるのかという違和感は拭えなかった。作家個人の「表現」なるものを加味することは不要というより不適切なのではないかと。
それでも撮るのが写真家だと言ってしまえばそれまでで、それもまた間違いではないと思う。だが、それならそれで写真を撮るという行為の後ろめたさや恥ずかしさ、出刃亀・野次馬と同列であるという覚悟も必要なのだろうなと感じたのだった。
ご本人がいたので、「それまで」を撮ったことの有無を聞いたが、三陸は数度、福島はないとのこと。
この辺の考え方にはいまも違和感が残る。
もちろんモラルの押しつけなどする気は毛頭無いが。

散歩の途中でふらりと立ち寄ったお店で貴重な経験が。
テーマを掲げないことを標榜してきた自分が初めて「撮りたい」と感じた不思議なお店。
近いうちに再訪の予定。

帰宅後、テレビで自衛隊が撮影していた映像の番組を観る。
「使命感や士気ではなく、人として何かしたいという気持ちが強かったのではないか」という指揮官の言葉が重かった。
自分にできることをする。当然と言えば当然だけれど、報道や写真家、映像作家等々は、あのとき誰のために何を、何故したのか、それはその場で一番必要な行為だったのかと、再び疑問に感じたのだった。
by ash1kg | 2012-03-10 02:05 | 写真日記
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