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災後
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震災から1年が経つ午後2時46分。その時刻を僕は恵比寿で迎えた。
サイレンや鐘がなるわけでもなく、アナウンスがあるわけでもなく、ガーデンプレイスは何ごともなかったように、ごくありきたりな日曜日が過ぎており、中庭のベンチに座った人の中にも(僕が見た限り)黙祷をする人の姿は見えなかった。

70年前の戦争では「戦前、戦中、戦後」という時代の線引きがなされた。
1945年の8月15日以降、去年の3月11日まで、長い長い戦後が続いていた。
1956年、「もはや戦後ではない」と政府が力んでから55年、日本国民は自分のすぐ隣にあった危機によって再び新たな戦場へ放り込まれることになった。

あれから1年。
復興は遅々として進まず、「収束」という言葉を口にする妄想癖の政治家と無能な官僚が居座ったままの戦争状態が続いている。
2011年3月11日以降のことを「戦後」をもじって「災後」と呼ぶのだという。
だがどこからどう見ても今の日本は「災中」だ。しかも70年前の戦争と違って、今回は終わりが全く見えない。

「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませんから」
災中に生きる僕たちはいつになったら広島の慰霊碑に刻まれたこの21文字と同じ言葉を、犠牲になった方々に届けることができるのだろうか。
いつになったら「災後」と呼ぶことのできる日が来るのだろう。
そんなことを思いながら、僕は今日を生きた。



地震、津波、原発事故によって命を落とされた2万人余の方々のご冥福をお祈り申し上げると共に、いまも避難を余儀なくされている皆さまが一日でも早く平穏な毎日を取り戻されるよう、お祈り申し上げます。
by ash1kg | 2012-03-12 01:26 | 写真日記
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