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ひょんなことからピンホールカメラを作ってみようかと思い立って、仕事の帰りにカメラを1台買ってきた。
そのうち書く機会もあろうかと思うけれど、僕は構図を考え抜いてじっくり撮ろうとは思っていないし、タイトルもよく言われるテーマすら無用・不要だと思っている(そこに至るまでにはそれなりの理由も根拠もあるのだが)。写真はほぼ全てがスナップ、その8割近くは立ち止まることすらせず、歩きながら・動きながら撮る。もはや写真を撮ろうという意志があるのではなく、網膜と世界の間にただカメラを挟み込むだけという感じである。いうなればピンホールカメラで写真を撮ることとは対極にあるようなスタイルなのだ。 厄介なことに写真というモノはカメラが絶対的に必要である。どんなカメラであっても、カメラと呼ばれる物体がなければ写真は撮れない。そこに持ってきてカメラというものはやたらと魅力的なのだ。特に形から入ることが大好きな上に蒐集欲たっぷりのオトコには恰好のエサだ。 現在、僕が持っているカメラは全部で10台。新品で買ったモノは1台だけ。しかもいまいちばん高い頻度で使っているのは2台3000円で手に入れたコニカのビッグミニだ。何で写すかより、何をどう写すかの方にしか興味が向かないので、どうしても機動性重視で選ぶことになってしまう。 だからといって僕に確信があるわけではなく、いつも写真を撮りながら迷い、飽き、不安になり、それでも撮り続けるということを繰り返す。たまに気分でも変えてみようかと思ったときに、一眼レフにフィルムを詰めてみたところでそうそうダイナミックに気分が変わるものでもない。そういう意味ではある種の極北にあるようなピンホール・カメラは向いているのではないかと思ったのだ。 買ってきたのは旧ソ連製のゾルキー4。バルナックライカのコピーは持っているので、使い勝手は判っている。ジャンク品らしく1秒と1/2秒のスローシャッターは効かない。セルフタイマーも付いているがシャッターは落ちない。ファインダーもバルサム切れだ。でもピンホールならピント合わせは不要だし、バルブが使えればそれで良いので、中古のレンジファインダーやメカニカルシャッターの一眼レフのジャンク品はもってこいなのだ。あとは0.2ミリほどの真円とボディキャップの穴開けを誰に頼むかだけである。35ミリのフィルムでどれだけ写るのか判らないけれど、どうせ2500円のジャンク品だ。痛くもかゆくもない。ちょっと面白くなってきた。
by ash1kg
| 2007-05-23 23:45
| 寫眞萬手控
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