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僕が住んでいる目の前の道で車道の拡幅工事が進んでいる。 3月の道路工事と言えば予算使い切りのための無駄な工事ばかりというイメージがあるが、 この工事はずいぶん前から予告をされていて、「いよいよ始まったか」という感じだ。 もちろん「待ちに待った」のではなく、「あーあ…」なのだが。 我が住まいの前は春は桜のアーチが道路を覆うなかなかの景観で、品川区百景にも選ばれ ている。最寄りの私鉄の駅が改修され、いままで一方通行だったものを相互通行にするために 車幅を拡幅するというわけだ。確かにうちの近所は一方通行の迷路みたいな場所なので、相互 通行になれば車は便利だろう。車は。 だが細いとはいえ相互通行にするためには桜を切らなければならず、すでに昨年まであった 桜のうち6本が切られたり、近所の公園に移植されたりした。桜の伐採は最小限ということだっ たが、その割に遠慮ってモノがない。 昨年まではベランダから写真のような風景が見られたのだが、今年からは道の向こうまで 素通しの寂しい風景に変わってしまうことになった。 果たしてこんな場所を相互通行にする意味があるんだろうかと思いが8割、でも近所の消防 署からの出動は常にサイレンを鳴らさなければならないことを考えると、相互通行にも多少の 理はあるという感覚が2割で、なんとも歯がゆい感じである。 品川の区政には「なかなかやるじゃん」というものもないわけではないし、ここを相互通行に しても仕方がないような理由もいくつか思いつくので(それは車側だけにメリットのある理由では ない。どちらかと言えば住民にメリットがある)、「役所のやることなんて…」と頭ごなしに貶す 気にもならない。でも、切るにしても季節ってものがあるだろうよ、と思うのだ。 山陰線・余部鉄橋の架け直し工事では、桜の伐採が桜が咲き終わるまで延期されるのだそうだ。 そのニュースを知ってからは、平然と芽を出した枝を幹ごと切り倒す作業員に怒りすら覚える 今日この頃である。 役人というのは基本的にセンスがない連中の集まりなのか、役所に入るとセンスの無さが伝染 するのか、ともかくやることなすこと無粋なことが実に多い。 (西小山 自室ベランダから見た昨年3月末の風景)
by ash1kg
| 2008-03-06 23:54
| 写真日記
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