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森山大道展「ハワイ」
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恵比寿のガーデンプレイスに入っている会社での打ち合わせが終わった後、ちょっとだけ時間に
余裕があったので、写真美術館で開催されていた森山大道展を見てきた。
回顧展と近作のハワイの2部構成だったのだが、さすがに両方見るほどの時間はなく、過去よりも
現在の写真を見たいと「ハワイ」の方を見てみた。

写真展というと等間隔でスペースに余裕を持って品の良い展示をするというのが定番だが、「ハワ
イ」は空間を広く使ってでかい写真が並んでいて、このむやみに広い感じはまさにハワイだなと
思ったのだった(もちろんモノクロで粒子の粗い写真は我々がイメージする光眩しく、明るいハワイ
とはかけ離れていたが)。

ずらっと並んだ写真はハワイに行き馴れている人ならばどこかで見ている光景ばかりではないかと
思う。見た目はまるっきり違うが、写されているものは紛れもなくハワイに潜んでいる現実ばかりだった。
以前ホノルルに行ったとき、僕は現地で働く日系の老人からハワイで生活することがいかに大変な
ことかを聞いたことがある。その時に聞いたハワイの現実がいわばコンテキストとなり、目の前に
並べられた写真と結びついたのだ。「写真もまた文脈の中にある」という耳学問が具体的に理解で
きた瞬間であり、そういった効果を予め想定して写真をレイアウトするキュレーターの腕はたいした
ものだなあと感心したのだった。

思いがけない収穫は森山氏のベタ焼きを見られたことだ。
写真集「ハワイ」が出たときに作られたポスターの元になったベタ焼きのコラージュが展示して
あったのだ。
プリントを見ることはもちろん大変に面白いモノだが、経験豊富な人のベタ焼きを見ることは「撮る・
現像する・プリントする」という全ての段階において大変に参考になるものだ。ベタ焼きを見る限り、
森山氏のネガは想像とは大きく違って、意外なほどトーンの整ったものだった。プロジェクターで
映像が流されている場所に展示してあったためか、それほど長く見ている人はいなかったけれど、
僕は給食ににかぶりつく欠食児童のようにコラージュされたベタ焼きを食い入るように見てしまった。
次はレトロスペクティブの方に出かける予定。
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by ash1kg | 2008-05-16 00:04 | 写真日記
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