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上野の森美術館再訪
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先日観に行った「井上雄彦 最後のマンガ展」をどうしてももう一度観たくて、仕事の隙間を
めざとく見つけた今日、仕事を休んで美術館に足を運んだ。
平日の朝イチならすぐに入れるだろうと高を括っていたのが大間違いで、開館時間を10分
過ぎて美術館に着いたときには、すでに長い行列ができていた。




入館するまでの待ち時間は約1時間。
「スタッフじゃよ~」というTシャツを着たお兄ちゃんを捕まえて聞き質してみると、どうやら
雑誌「ブルータス」で井上雄彦の特集が組まれた直後から客の数がいきなり増えたらしい。
ネットワークがどうだWEBがどうだと言っても、まだまだ活字と紙のチカラは捨てたモノでは
ない。

当日券を買い、行列に並んでからちょうど1時間。客の進み具合に合わせた入場のおかげで
館内は外の行列とは大違いの快適な混み具合。ストーリーに溺れず、配置や目線の動きを
じっくりと見ようという目論見は成功したように見えた。展示の中頃を過ぎるまでは。

すでに1度観ているストーリーにも関わらず、途中からは物語に引きずり込まれ、気が付けば
前回と同じところで同じように緩む涙腺を絞るのに苦労をすることになった。
観客は人種・国籍・年齢ともにさまざまだというのに、およそマンガに縁などないように見える
おじいさんやおばさん、東京のガイドブックを持った海外からの観光客までもが、ぼくと同じ
絵の前で足を止め、ポカンとした表情で絵を見上げ、そのうちの何人かが撮りだしたハンカチで
目頭を押さえる。マンガの恐るべき普遍性を改めて見せつけられた。

会期は7月6日まで。週末の前売りはすべてソールドアウトしているそうだが、それでもこの
空間は体感する価値がある。仕事を休んでも観に行く価値のある展覧会などそうそうある
ものではない。そういう展覧会に巡り会った幸運に、僕は珍しく感謝したのであった。

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by ash1kg | 2008-06-26 00:34 | 写真日記
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影と光、記憶と個人的な記録
by ash1kg
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